テクニック

3室(10)事例9:ビジネス・スクールを起業した女性

3室は興味の対象を表します。

3室の支配星がどのハウス、どの惑星と絡むかは、

どんな分野に興味を抱くかを知るヒントになります。

3室と4室が絡むとき、施設や組織の立ち上げに興味を抱くことがあります。

今回はそのような例を紹介しましょう。

出典

記事:”The third lord/third house” Journal of Astrology, January-March 2003, pp9-26.
著者:K.N.Rao

事例8 学校の立ち上げ

ある女性のホロスコープです。

3室を支配する火星は10室に在住し、

ディグバラ(方角の強さ)を得ています。

火星は、

5室と6室を支配して4室に在住する土星と

アスペクトしあっています。

3室には木星と月が在住し、

金星にアスペクトされています。

金星は9室で自室に在住しています。

このように、

5つの惑星が、10室とともに3室の活動に絡んでいます。

火星は、

土地と家屋のカーラカですが、

10室に在住しています。

彼女は施設を設立しました。

彼女は経営学コースの学校を立ち上げて成功させました。

そして学校は有名になりました。

学校の立ち上げは、

9室に在住して4室の支配星にアスペクトされる

金星のダシャーに始まりました。

ガジャケーサリ・ヨーガができていますが、

彼女にふさわしい名声をもたらすほど強くありません。

しかし

彼女の手腕は評判になりました。

減衰する月のダシャーのとき、

彼女はその学校を売却しました。

そして、

その売却益で新しい学校に投資して

その学校の株を購入しました。

しかし

この弱い月のダシャーに、

新しい学校ではあらゆる問題が噴出しました。

新しい学校は有名になりましたが、

経済的にはなかなか軌道に乗りませんでした。

一連の行動をとり始めたのは太陽期でした。

太陽は3室には絡んでいませんが、

チャトルタームシャ(D4)では、

木星によって10室とともにアスペクトされています。

3室を支配する惑星を調べるとき、その強さを関係する分割図で検討するとよいでしょう。

3室の支配星がどのハウスに在住するのか、どの惑星と絡むのかは、個人の関心がどこにあるのかを知る手がかりとなるでしょう。

3室の支配星と絡む惑星の象意を解釈に反映させるにはスキルが必要です。

現代では、3室的な活動は益々多様化し、益々重要になっていきます。

(つづく)

※著作物から要約・引用するにあたり、わたしはラオ先生との間で契約を交わしております。

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ジョーティシュ・サンクチュアリー │ ヴリンダーヴァン
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