６月２１日に開催したQ&AのライブWEBセミナーの動画をお送りしています。
第４回は「近未来のこと」に関するご質問にお答えします。
ご覧ください。
近未来予言
このテーマでは以下のご質問にお答えしました。
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動画は3ヵ月前におこなわれた質疑応答です。
その後の事態の推移を鑑みて、すこし補足しておきましょう。
これからの世界を読み解く上で重要な地政学的なキーワードは、軍事的空白です。
世界の警察をこれ以上続けられないと悟ったアメリカは
世界各地での軍事プレゼンスを今後弱めていきます。
今後、世界各地からアメリカ軍がどんどん撤収していくでしょう。
すると
そこに軍事的な空白が生じます。
すかさずその軍事的な空白を埋めようとする国が出てきます。
それは
東アジアでは中国、中東ではイランです。
どちらも強権的な独裁国家です。
もし東アジアで中国がその軍事的空白を埋めるとしたら、
それは東アジアにおける中国の覇権を許すことになります。
その場合
日本は中国の属国の地位に甘んじなければいけなくなるでしょう。
最悪の場合
独立の地位を奪われ、中国領日本自治区として日本は中国に組み込まれるかも知れません。
その顛末は、良くてていまの香港、
悪くすると、チベット、ウイグル、内モンゴルです。
最悪ですね。
そうならないように、日本国民は危機意識を高め、早急に政治に意見を反映させていかなければいけません。
が、時間がありません。
はたして間に合うのだろうか？
はっきりいって日本はその準備がまったくできていません。
国民の危機意識は依然として希薄（平和ボケ）です。
これは bad news です。
しかし good news もあります。
アメリカが中国の野心に気づき、中国の前近代的な覇権主義を許さないという姿勢を鮮明に打ち出しはじめたことです。
しかし軍事大国どうしのアメリカと中国が全面衝突をするとは考えられません。
どこかで妥協せざるを得なくなるでしょう。
そこで想起されるのが、大国間の狭間で分割の憂き目を見てきたポーランドです。
ロシアとプロシアの間で３度も分割され、一度歴史から消えてしまった弱小国ポーランド。
そんなポーランドとダブって見えるのが、戦後70年、軍事弱小国であることを憲法に謳い国是としてきた平和主義国家・日本なんです。
参考：ポーランド分割
かつて日本を軍事的にも強国たらしめようとした政治家がいました。
中川昭一さんです。
しかし
不可解な酩酊記者会見を行い、新聞にこっぴどく叩かれて失脚し、その後、やはり自宅で不可解な死を遂げました。
安倍首相も、日本を普通の国にしようと憲法改正を公約に掲げたとたん、メディアから総攻撃を受け、それに耐えながら満身創痍で7年間も政権を担ってきましたが、ついに持病が悪化し、その公約を果たすことなく、先日辞任の意思を表明するに至りました。
安倍政権が行ってきたことは、とくに最近はひどいものばかり（消費増税、コロナ対策の不作為、移民法、教科書検定偏向問題 etc）でした。
それでも、外交と安全保障に関しては、歴代首相のなかでも群を抜いていました。
後継者不在の自民党にあって、安倍首相の退任後、誰が次期首相になっても不安は増大するばかりです。
任期中に二度も消費増税を敢行し、移民法を成立させ、習主席を国賓として招聘することに最後までこだわり、結果、コロナ対策に不作為といわれてもしかたがない瑕疵を招いた安倍首相は、残念ながら首相としてはベストではなく、レッサーイーブル（lesser evil）でした。
しかし
次期首相は、どう選んでもモア・イーブル(more evil)にならざるを得ない。
そこが、残念かつ悲しいところです。
わたしは、安倍首相には、安静を十分にとった後もういちど、こんどはレッサー・イーブルではなく、ベストな首相として返り咲いて欲しいと望んでいる者のひとりです。
今後、環境は急速に変わっていくでしょう。
環境が変わり、そして国民の意識も変われば、ベストな首相としての再登板もじゅうぶんありだと考えています。
なんだかんだいっても、首相はやっぱり民意の表れですから。
でなければ、日本はかつてのポーランドの二の舞、そしていまのウイグルやチベットの二の舞になってしまうでしょう。
【番外】
この動画、参考になります。
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