「時刻修正、どうしてますか?」の5回目です。
時刻修正には大きく2つのステップがあると書きました。
①ラグナ(アセンダント)の星座を特定する
②ラグナ(アセンダント)の経度(度・分・秒)を特定する
今回は、②ラグナ(アセンダント)の経度(度・分・秒)を特定する
について少し書いてみたいと思います。
①ラグナ(アセンダント)の星座が決まったら、
次はラグナの経度(度・分・秒)を絞り込んでいく段階に入ります。
たとえば、
蠍座ラグナに決まったとしましょう。
もし相談者が
「わたしは蠍座人間なんかじゃない~」
と抵抗しなければ、
次のステップに進んでいきましょう。
つまり蠍座の何度何分何秒にラグナがあるのか
を求めるプロセスに入っていきます。
そのステップでは
身内の情報が不可欠になってきます。
なぜか?
それについてはここでは書きません。
読者の想像におまかせします。
もしあなたが何度も時刻修正を成功させていたとしたら
わたしの言わんとしていることがわかっているはずではないかと。
したがって
個人や身内の情報が入手困難な有名人のホロスコープでは
たいてい①のステップで終了です。
②のステップをこなすだけの情報がどうしても足りません。
詳細に綴られた伝記があるか、
あるいは
ある程度正確な出生時刻がわかっていれば別ですが
そうでなければ
そもそも②のステップはおろか
①のステップすら危うい
と思っておくのが無難でしょう。
それが誠実な占星術家としての姿勢であろうし
まして占星術が
「超科学(スーパーサイエンス)である」
とする立場をとりたいのであればなおさら
それくらいの慎重さは
一貫性を堅持するという意味でも
必要なんだろうね。
なのでKNラオは、
「有名人のホロスコープには手を出すな」
とリサーチコースに編入されてくる新人リサーチ・スチューデント(新入大学院生)たちに
警告を発するんですね。
それはまったく理にかなったことなのです。
この②のラグナの経度(度・分・秒)を絞り込むプロセスの全貌は
KNラオも、とくに公開することはないし、
わたしも、むやみに公開することはありません。
ただ、ネットに流布されているような
星座やナクシャトラの象意をつかったりする方法だと
かなり難しい(ほとんど不可能なくらい)のではないかと思います。
すくなくとも
わたしはその方法だと、まったくお手上げですね。