日本建国図
わたしたちは2010年から2011年にかけて日本建国図を改訂しました。
それまでは明治憲法の公布日を日本建国図として扱う人が
インド占星術ではほとんどでした。
(おそらく西洋占星術でもそうか??)
しかし
「戦後の日本は戦前の日本とは大きく様変わりしているので、それは違うだろう」
とわたしは考えていました。
2010年10月末に南インドのヴィシャーカパトナムで開催されたマンデーン占星術の国際会議に出席したのをきっかけに、日本建国図を見つけたくなりました。
それに、すぐ近くにはインド占星術の大家がたくさんいるではないか。
(当時、わたしはデリーにある占星術学校に留学していました)
ようやくラオ先生とビサリア先生の助けを得て
サンフランシスコ講和条約批准の日を戦後の日本の建国の日とし
そのホロスコープを使うことにしました。
問題はホロスコープの時刻をどう決めるかでしたが、
ビサリアジが当時の新聞に掲載された写真をネットで見つけ
それが夜10時半を指していたことから
22:30で作成したところ、それらしいホロスコープができあがりました。
(ビサリアジ、Good job!です。)

明治憲法図の検証

明治憲法図では10室に木星が在住しています。
天皇陛下が最高元首を勤める立憲君主政治であることがよく表されています。
そこにラーフ=ケートゥ軸が絡んでいるのは、明治憲法及び明治政府はプロシアの憲法をはじめとする欧米の統治システムから学び、強く影響を受けていることの現れです。
当時のスローガンは富国強兵・殖産興業でした。
殖産興業:
1室(国民)と10室(政府)を支配する木星が2室(国富・経済)にアスペクトしています。
2室(経済)を支配する火星が、1室に在住しています。
11室(獲得)を支配する土星は、11室と2室にアスペクトしています。
富国強兵:
火星と3室の支配星が1室に在住し、克己自強・臨戦態勢を示します。
火星と土星が7室にアスペクトし、ずっと戦争が続きました。
ま、そんな感じで明治憲法図は戦前の日本を比較的よく表しています。
戦後の日本家国図の検証
明治憲法図とちがってサンフランシスコ条約批准のホロスコープからは、
戦後日本の特徴が比較的はっきり出ています。

まず、民主主義の土星が10室に在住しています。
その一方で天皇をはじめとする国体はいちおう維持されています。
それはトリコーナ、木星、太陽の強さに現れています。
1室を支配する木星は、9室を支配して高揚する太陽と5室でコンジャンクトしています。
1室は国体、9室は天皇・伝統、5室は威厳、太陽と木星はそれらの象徴です。
天皇を頂点とする体制とその威厳は維持されました。
5室の木星と太陽のコンビネーションは
国家の理想と教育水準の高さを表します。
いうまでもなく日本の教育水準は世界的にトップレベルです。
さらに
日本国民の民度、道徳レベルの高さ、
日本発の創作物(アニメなど)、イノベーション、発明は
いぜん高いレベルを維持しています。
そして(良いのか悪いのか…)
戦争放棄を謳う日本国憲法の理想は、
世界的に見ても歴史的に見ても希有なほど高い。
問題はそれをどう実現するか?
ですが…。
もうひとつは経済力。
日本経済は、失われた30年と言われながらも、世界有数の経済大国をいまだに維持しています。
2室(経済)を支配する土星は10室に在住し、11室(もうひとつの富のハウス)を支配して高揚する金星、そして10室(政治)を支配する水星とアスペクトしあっています。
政治が経済中心で動いていることがわかります。
以上、Good News でした。
これからBad Newsについて書いていきます。
しかし、戦後日本の弱点もこのホロスコープにはっきり現れています。
戦前の日本は外交上手でしたが、戦後の日本はじつに外交下手ですね。
外交は7室ですが、7室を支配する水星は4室で減衰しています。
7室には8室を支配するよわっちい月が在住しています。
水星と7室と月には、2室と3室を支配する土星がアスペクトし、押さえつけています。
2室は経済、3室はメディアと隣国(お隣の大陸や半島の国)です。
ジャイアンの顔色を伺いニコニコしながら
すり寄りすがりつく、いまの日本の外交の姿そのままです。
政権を表す10室には2室と3室を支配する土星が在住しています。
2室は財務省と経団連、3室はメディアと隣国です。
日本の政治はおもにこれらの勢力下にあります。
財務省、経団連、メディア、隣国が日本政治の舵を切っている
といっても過言ではない状態です。
ところでなぜ日本政治はそこまで情けないのかというと
与党も野党も政治家が利益供与を受けているからですが
それはどこに出ているか?
6室と11室を支配する金星は、ハニートラップとマネートラップを表します。
ハニーは金星、マネーは11室、そして6室はトラップです。
金星は10室を支配して減衰する水星とコンジャンクトし、
10室と土星にアスペクトしています。
与党(10室)も野党(4室)もハニトラとマネトラでずぶずぶで、
しかも(恥ずかしい証拠写真[金星]でも撮られたのか…?)脅され(6室)ています。
2室と3室を支配する土星は財務省・メディア・経団連・隣国の工作ですね。
減衰する水星は、高揚する金星相手に、
誘惑と脅迫を跳ね返すことができません。
あーなさけない。
さて、最後に、火星の役割について書きましょう。
火星は12室と5室を支配して11室に在住し、
木星と太陽がコンジャンクトする5室にアスペクトします。
いろんな解釈が可能ですが、わたしが最近気づいた解釈のひとつは、アメリカの関与です。
サンフランシスコ条約締結と同時に日本は日米安保条約を結びました。
それにより米軍がいままでずっと日本に駐留し、いわゆる治外法権を維持しています。
日本独立時のダシャーは火星/太陽期です。
火星は軍事の惑星で12室を支配しており、GHQそのままです。
それが立法の11室に在住しています。
これは軍事同盟の成立にアメリカからの強い関与(強要)があったことを表しています。
その火星が、5室で輝く木星と太陽にアスペクトしています。
平和憲法の高い理想(軍備の放棄)の堅持をアメリカが軍事面で担保しているわけです。
太陽は9室を支配していますが、9室は条約のハウスでもあるので、ビッグブラザーであるアメリカ的な存在を表します(もちろん、皇室への影響力、あるいは脅し?もあります)。
日本はこのように、メンタル面(5室、木星、太陽)でアメリカ(12室、火星)の影響を常に受け続ける戦後を過ごすことになりました。
日本の政治は、アメリカが許してくれる範囲内でしか自由が利きません。
保護国のような現日本の体制は、この火星によってよく表されています。
立法に代表される意志決定権はつねにアメリカに忖度しなければならず、
その一方で政治は与党も野党も、メディア、隣国、財務省の強い影響下にある。
そんな戦後の日本がよく出ています。
昨年成立したLGBT法は、そんな姿をよく表しています。
そしていま進行中のパンデミック条約をめぐる不可解な国の動きも理解できます。
さて、ダシャーのはなしは今回はしませんでした。
いずれ機会があるときに書きましょう。
最後に、この建国図を使うときはクレジット、宜しくお願いしますね~。
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9:第1章 練習問題 (3:23)
10:第1章 練習問題 (5:35)
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13:第2章 高揚と減衰 (10:33)
14:第2章 ムーラトリコーナ (5:49)
15:第2章 友好と敵対① (12:44)
16:第2章 友好と敵対② (12:41)
17:第2章 友好と敵対③ (10:11)
18:第2章 惑星の星位 (8:47)
19:第2章 アセンダント (8:9)
20:第2章 アスペクト (4:42)
21:火星のアスペクト (3:17)
22:土星のアスペクト (2:19)
23:木星のアスペクト (1:48)
24:第2章 月とジャンマナクシャトラ (12:22)
25:PACのP(ポジション) (3:19)
26:PACのA(アスペクト) (4:54)
27:PACのC(コンジャンクション) (2:47)
28:第2章 エリザベス女王のホロスコープ (19:26)
29:第2章 エリザベス女王のホロスコープの解釈 (4:15)
30:第2章 占星術の基本原則 ハウスの種類 (3:37)
31:第2章 注意 (4:51)
32:第3章 惑星と精神性(太陽) (6:49)
33:第3章 惑星と精神性(月) (4:24)
34:第3章 惑星と精神性(火星) (5:31)
35:第3章 惑星と精神性(水星) (4:10)
36:第3章 惑星と精神性(木星) (5:48)
37:第3章 惑星と精神性(金星) (2:44)
38:第3章 惑星と精神性(土星) (2:49)
39:第3章 惑星と精神性(ラーフとケートゥ) (3:7)
40:ダシャーヴァターラ (3:27)
41:第3章 惑星の象意(太陽) (3:28)
42:第3章 惑星の象意(月と火星) (3:9)
43:第3章 惑星の象意(水星) (2:27)
44:第3章 惑星の象意(木星) (2:5)
45:第3章 惑星の象意(金星) (3:47)
46:第3章 惑星の象意(土星) (7:48)
47:第3章 惑星の象意(ラーフとケートゥ) (4:22)
48:第3章 ハウスと精神性(1室) (12:5)
49:第3章 ハウスと精神性(2室) (5:6)
50:第3章 ハウスと精神性(3室) (3:4)
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52:第3章 ハウスと精神性(5室) (2:39)
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57:第3章 ハウスと精神性(12室) (10:16)
58:第3章 ハウスからなにがわかるか(1室~4室) (9:38)
59:第3章 ハウスからなにがわかるか(5室~8室) (8:55)
60:第3章 ハウスからなにがわかるか(9室~12室) (7:23)
61:第3章 ラーシからなにがわかるか~星座のおはなし (12:56)
62:第3章 DARESメソッド (7:33)
63:第3章 ダナ・ヨーガの概略 (6:21)
64:第3章 ダナ・ヨーガの事例1~2 (4:56)
65:第3章 ダナ・ヨーガの事例3~4 (3:51)
66:第3章 ダナ・ヨーガの事例5~7 (2:56)
67:第3章 ダナ・ヨーガの事例8~9 (4:10)
68:第3章 ダナ・ヨーガの事例10 (7:53)
69:第3章 アリシュタ・ヨーガ(不幸のヨーガ) (12:0)
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73:第3章 アリシュタ・ヨーガ(不幸のヨーガ)事例4 (3:6)
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75:第3章 アリシュタ・ヨーガ(不幸のヨーガ)事例6 (6:46)
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79:第3章 ラージャ・ヨーガ(成功のヨーガ)事例3 (4:57)
80:第3章 ラージャ・ヨーガ(成功のヨーガ)事例4 (3:24)
81:第3章 星座交換 (3:55)
82:第3章 星座交換 事例 (3:32)
83:第3章 特別なヨーガ1 (6:24)
84:第3章 特別なヨーガ2 (7:54)
85:第4章 月の重要性 事例1 (15:52)
86:第4章 月の重要性 事例2 (8:45)
87:第4章 月の重要性 事例3 (16:36)
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