わたしと一緒に占星術を学んでいる人でKNラオからこう予言された人がいます。
“You’ll become a good astrologer!”
(あなたは立派な占星術家になります!)
その人のホロスコープの一部を紹介しましょう。
特徴はこれです!
①木星(Ju)が強い(9室の魚座で定座にある)。
②水星(Me)が無傷で10室(カルマ)に在住している。
さらにいえば
2室(スピーチ)の支配星・太陽(Su)が無傷で「達成」の11室に在住している。
そのほかにも2室には好ましい特徴がありますが、これ以上は控えます。
その人は、一人ひとりていねいにじっくり時間をかけて鑑定するタイプの
リピーターの多い、誠実で、優れた占星術家
として成功しています。
この場合の成功とは、収入の多少とは関係ありません。
強い木星はそういう損得勘定にとらわれないストイックさとして現れます。
木星は富の惑星でもあるので結果的に富をもたらしますが
そのプロセスにファウル(不正)は介在しません。
損得勘定抜きでクオリティーを高めて周りに利益を振りまいた結果
巡りめぐって富が転がり込む、しかも無限に…。
「急がば回れ」こそが、木星がもたらす富の特徴です。
そしてそれは常勝の法則です。
ただ、結果が出るまでに忍耐が必要です。
忍耐のたりない無知な人たちは
その法則が理解できません。
木星が知恵の惑星と呼ばれるゆえんです。
だから
木星に忍耐をもたらす土星が絡むときに大きな結果が得られるのです。
ダブル・トランジットと呼ばれるトランジットの鉄板法則の背景にはこういうロジックがあります。
たとえば貴乃花のホロスコープです。
木星はムーラトリコーナの射手座にあって無傷で強い。
貴乃花の相撲道に対するストイックなこだわりは周知の事実です。
その理想主義的なまでの潔癖さが
清濁を併せのむことのできない大人げのなさ
として映り批判の対象とされることもありました。
しかし
そのストイックさは貴乃花の強さの源泉であり
それを抜きにして平成の大横綱は生まれ得なかったでしょう。
はなしをもとに戻しましょう。
水星は占星術のカーラカ(表示体)、
つまり占星術を表す惑星です。
木星は古典、伝統、何々道(柔道とか)を表します。
水星と木星はどちらも知識を司る惑星です。
水星は合理性、ものの道理や常識をわきまえる能力を司り
木星は理想主義を表します。
古典に起源を持つインド占星術を駆使できるようになるためには、
強くて状態の良い水星と木星が必要です。
そして水星は10室に絡んでいなければいけません。
でも、
もしあなたの水星と木星が弱くて状態が悪い場合
水星が分割図でも10室に絡んでいない場合
どうしたらいいのでしょうか?
それでも占星術は学ぶに値するサブジェクトです。
すぐれた占星術家になれないかも知れませんが
占星術という趣味を通して実に様々なことを学び
大きなメリットを得ることができるでしょう。
ただ
野心・野望を抱くのは禁物です。
なぜなら・・・・
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