ファーウェイ副会長逮捕事件の続きです。
1月28日、ついに米司法省はファーウェイと孟氏を起訴。
1月30日、孟氏をアメリカに引き渡すようカナダ政府に要請しました。
カナダ当局はこれから30日以内に、彼女の身柄を引き渡すかどうかを決定することになる。米国とカナダの決まりでは、両国のどちらでも犯罪となる事案として十分な嫌疑があれば、彼女の身柄が引き渡されることになる。身柄引き渡しの決定が下されれば、18年8月22日にニューヨーク州の裁判所から発行されていた逮捕令状に基づいて、彼女は米国に送られ、逮捕されることになる。そして裁判で、これまで出てこなかった話も出てくるだろう。そうなれば、またファーウェイがニュースをにぎわせるはずだ。
ITmediaビジネス」(2019年01月31日 07時00分)
孟氏をアメリカに引き渡さないように
中国がカナダに圧力をかけていることは周知の事実。
中国内でカナダ人を13人も逮捕したり
15年の禁固刑だったカナダ人に死刑判決を下すなど
中国は「人質外交」を展開しています。
参考:「カナダ人を13人も捕まえた、中国の『人質外交』が止まらない理由」BLOGOS
コンポジットメソッド
さて 本題です。
「8室・12室が物語るファーウェイ副会長逮捕事件~中国のチャートで見る!」
に続いて
アメリカやトランプ大統領のホロスコープでも
同様のことを分析してみましょう。
それが今回の試みです。
インド占星術では一つの出来事を
色々な角度から
見て取ることができるんですよね。
そして
そうすることで出来事を
立体的に浮かび上がらせ
本質をあぶり出す
あるいは
そうすることで
プレディクションの精度を上げる
そういうアプローチを
「コンポジット・メソッド」
と言います。
①複数のダシャー
②複数の分割図
③複数のホロスコープ
などを使うことで鑑定精度を上げる。
鑑定でわたしが
本人だけでなく
家族のホロスコープも
見るようにしているのは
そういう理由から
なんです。
今回は
③複数のホロスコープ
を使うケースです。
同じイベントが複数のホロスコープにどう出ているか?
つまり再現性の確認です。
では
アメリカとトランプ大統領の
ホロスコープを見ていきましょう。
アメリカ合衆国のホロスコープ
孟氏が逮捕された2018年12月1日
アメリカのホロスコープのヴィムショッタリーダシャーは
ラーフ/ラーフ/ラーフでした。
ラーフ(Ra)は12室の蟹座に在住しています。
(Asから時計回りにカウントして12番目のハウスを12室と呼ぶ)
ね、12室でしょ。
12室は外国を表しますが
秘密工作・スパイのハウスでもあります。
ラーフ(Ra)は2室を支配する水星(Me)と
12室(スパイ)でコンジャンクトしています。
2室は経済のハウスで
水星(Me)は通信やビジネスのカーラカ(表示体)です。
これは産業スパイ事件です。
次に
ジェイミニのチャラ・ダシャーでも見てみましょう。
ダシャーは山羊座/獅子座でした。
マハー・ダシャーの山羊座から見ると
アセンダント(As)とカーラカーンシャ・ラグナ(KL)
は8室にあります。
(カーラカーンシャラグナ:D9でAKが在住する星座をD1ではラグナのひとつととらえる)
8室も秘密のハウスです。
さらに
山羊座から数えた6室(双子座)と12室(射手座)に
火星と土星を含む5つの惑星がアスペクトしています。
それらには
ビジネスを意味するAmKとDKも
含まれています。
アンタル・ダシャーの獅子座には
アセンダント(As)とカーラカーンシャ・ラグナ(KL)があります。
6室は紛争、12室はスパイのハウスです。
あるいは
6室は犯罪、12室は逮捕のハウスでもあります。
獅子座から見た8室(魚座)には
火星と土星を含む5つの惑星が
アスペクトしています。
繰り返しますが
ビジネスを意味するAmKとDKも
含まれています。
戦争を表す7室の水瓶座には
争いやトラブルを意味するGKの月が在住しています。
これは覇権の帰趨をめぐる経済戦争です。
このように
チャラ・ダシャーでも6室、8室、12室が
活性化されていることがわかります。
次は
事件が起きたときの天体配置を検証します。
それをトランジット・チャートと呼びます。
孟氏が逮捕された2018年12月1日のトランジット・チャートです。
アメリカのホロスコープ(アセンダントは獅子座)に
トランジット・チャートを重ねてあわせて見ます。
すると
ラーフ(Ra)は12室の蟹座をトランジットしていました。
光を照らして真実をあぶり出す木星(Ju)は
4室の蠍座をトランジットし
そこから
ラーフと10室(米政府)、8室、12室に
アスペクトしています。
米政府は本気で中国の
秘密工作の実態を暴露する
つもりでいることを示しています。
ドナルド・トランプのホロスコープ
孟氏が逮捕された2018年12月1日
トランプ大統領のホロスコープの
ヴィムショッタリーダシャーは
木星/木星/ラーフでした。
”King shapes the form of the kingdom”
そう
大統領がだれなのかは
国全体の運命の帰趨にかかってきます。
大統領のホロスコープは
国のホロスコープと見なすことができます。
木星(Ju)は8室(謀略)の魚座を支配して
2室(経済)の乙女座に在住し
6室(紛争)の山羊座を支配する土星(Sa)に
12室(スパイ)の蟹座から
アスペクトされています。
ラーフは10室(政府)の牡牛座に在住し
12室(スパイ)を支配する月に
アスペクトされています。
ダシャーの支配星(木星とラーフ)はいずれも
凶ハウスの6-8-12室と関係しています。
政府によるアクションの10室も絡んできます。
次に
チャラ・ダシャーでも見てみましょう。
チャラ・ダシャーは蟹座/双子座でした。
マハー・ダシャーの蟹座は12室(スパイ)です。
そこには
トラブルと戦争を表すGKの金星(Ve)とDKの土星(Sa)が在住し
ラーフ(Ra)とケートゥ(Ke)にアスペクトされています。
アンタル・ダシャーの双子座から見た12室の牡牛座では
自分(アメリカ)を表すAKの太陽(Su)が
ラーフ(Ra)とコンジャンクトし
GKの金星(Ve)とDKの土星(Sa)にアスペクトされ
傷ついています。
国益(AK)が外国(Ra、Ke、12室)による謀略・攻撃(GK、DK)により損なわれ(12室)ていることが示されています。
次はトランジットの分析です。
孟氏が逮捕された2018年12月1日のトランジット・チャートでは
マハー・ダシャーとアンタル・ダシャーの両方を支配する
木星(Ju)は4室の蠍座をトランジットしていました。
蠍座には、12室(スパイ)を支配する月(Mo)と
12室(スパイ)のカーラカ(表示体)のケートゥ(Ke)
が在住しています。
木星は8室(謀略)、12室(スパイ)、そして10室(政府)にもアスペクトしています。
ここでも、秘密を暴露し阻止するための強い意志とアクションを示しています。
プラティアンタル・ダシャーの支配星・ラーフ(Ra)は
12室(スパイ)の蟹座をトランジットしていました。
結論
アメリカとトランプ大統領のホロスコープでも
ダシャーの支配星が6室、8室、12室やその支配星とPACで絡んでいました。
それらに政府を表す10室がしつこく絡んでいます。
中国による秘密工作を
暴露し阻止するという
米政府の強い意志と姿勢
が表れています。
ダシャーって何?
PACで絡むって何?
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