「西日本・東海豪雨をインド占星術で分析してみる~その2~」では、
満月図に4つものムリチュバーグ(मृत्यु भाग)にある惑星が存在する異常性を指摘しました。

左下(↑)の囲み内でMBのカラムに数字が書かれてある惑星はムリチュバーグにあります。
この満月図では4つの惑星がムリチュバーグにあることになり、大変希有なことです。
ところで
ムリチュバーグにある惑星がホロスコープにある人は少なくないので、恐怖させては問題かと思いましたので、ムリチュバーグの発生確率について書いてみようと思います。
まず、ムリチュバーグの定義から。
どの惑星(アセンダントを含む)も各星座に
ムリチュバーグと呼ばれる致命的な度数があります。
ムリチュは死、バーグは部分を表します。
そこにある惑星は深く傷付くとされています。
傷付く惑星やハウスは、
それらが支配するテーマについて
好ましくない結果をもたらします。
そして
惑星やアセンダントがムリチュバーグにある確率は
定義の仕方にもよりますが、
だいたい1/30と考えられます。
ホロスコープにムリチュバーグが1つある確率は
(10C1/30 = 10/30 = 1/3)
3人に一人になります。
3人に一人の割合で、
ムリチュバーグにある惑星がひとつあることになります。
なので、
ムリチュバーグにある惑星がひとつあっても
そんなに恐れる必要はありません。
次に、
ムリチュバーグが2つある確率は
(10C2/900 = 45/900 = 1/20)
20人に一人になります。
鑑定の現場でもムリチュバーグが2つあるケースは
たまに遭遇します。
しかし3つ以上になると滅多に遭遇しません。
ムリチュバーグが3つある確率は
(10C3/27000 = 120/27000 = 1/225)
225人に一人になります。
そして今回の豪雨の直前の満月図では
ムリチュバーグが4つありました。
その発生確率は、
(10C4/810000 = 420/810000 = 1/3857.1…)
約3,857人に一人になります。
鑑定でこのようなケースに遭遇したことはまだありません。
おそらくそのような場合、重病などの重篤な問題を抱えていて
鑑定どころではないのかも知れません。
どうなんでしょう…?