大学と大学院で政治学を修めた女性の事例を紹介します。
5室に強い太陽が絡み、さらに複数の凶星が絡んでいるので、
理数系の道に進むかと思いきや、政治学を専攻しました。
その理由を考えながらお読みください。
出典
書籍:『Planets and Education』(2008)
著者:Naval Singh
政治学
1973年4月14日午前1時18分ラクナウ生まれの女性のホロスコープです。
太陽はヴァルゴッタマで高揚しています。
学業の時期は太陽期と重なっていました。
太陽は、政治学、統計学、天文学、数学、物理学を司ります。
ラーシ・チャート(D1)
5室には土星が在住し、減衰する木星にアスペクトされています。
5室を支配する金星は、火星が支配する4室で、ケートゥが支配するナクシャトラに在住し、高揚する火星にアスペクトされています。
金星は、高揚してヴァルゴッタマーの太陽に深くコンバストされています。
金星もヴァルゴッタマーです。
5室とその支配星(金星)はテクニカルな惑星(火星、土星、ケートゥ)の影響下にあります。
水星から見た5室は、土星、火星、木星にアスペクトされています。
月は、太陽が支配する星座で金星のナクシャトラに在住しています。
月もヴァルゴッタマです。
ナヴァーンシャ(D9)
5室には木星が在住し、5室を支配する金星は4室、火星が支配する星座で、太陽とコンジャンクトし、土星にアスペクトされています。
金星は、火星、土星、太陽の影響下にあります。
火星と土星はテクニカルな惑星として知られています。
彼女が高校を卒業した1990年6月/7月、ヴァルゴッタマで高揚する太陽のダシャーでした。
このダシャーは、数学、物理学、統計学を学ぶのに最適のダシャーでした。
しかし彼女は、政治学を専攻することにしました。
太陽/火星/金星期でした。
そして1993年6月/7月、大学院に進んで政治学を専攻しました。
太陽/水星/太陽期でした。
KNラオのいうとおり、太陽の象意は政治学として現象しました。
では、
数学、物理、統計学を専攻するためには、太陽の他にどのような惑星の関与が必要になってくるのでしょうか?
数学の才能に水星が果たす役割が大きいことがわかっています。
ホロスコープでは、水星は減衰しています。
そして、5室やその支配星(金星)と絡んでいません。
ナヴァーンシャ(D9)でも、5室とその支配星に水星は絡んでいません。
だから、強力な太陽期に、数学、物理、統計学などの科目を彼女は専攻しなかったのです。
そして木星がラーシ(D1)で5室にアスペクトし、ナヴァーンシャ(D9)で5室に在住しているので、
太陽のマハーダシャーに政治学により強く惹かれたのでしょう。
彼女は学部でも大学院でもトップの成績でした。
アセンダントから見ても水星から見ても5室の支配星はヴァルゴッタマです。
彼女は研究を続けたかったのですが、次のダシャーは7室を支配する月期でした。
彼女へ結婚して専業主婦になりました。
※著作物から要約・引用するにあたり、わたしはラオ先生との間で契約を交わしております。