教育

教育 その10:物理学

物理学といってもいろいろあります。

理論物理、実験物理、地球物理、生物物理、化学物理などなど。

理論物理学者の代表格、アルバート・アインシュタインのホロスコープの分析を紹介しましょう。

出典

書籍:『Planets and Education』(2008)
著者:Naval Singh

ホロスコープ

アインシュタインは、光量子仮説に基づく光電効果の理論的解明によって1921年のノーベル物理学賞を受賞しました。

しかしアインシュタインと聞けば、相対性理論E=mc2を想起する人がほとんどです。

アインシュタイン天才の代名詞です。

『Time』紙で20世紀を代表する人のひとりとしても選ばれました。

∮ラーシ(D1)

BOD:1879年3月14日
BOT:午前11時30分
BOP:Ulm,Germany

9室と10室の間の星座交換は、強力な ラージャ・ヨーガ です。

このラージャ・ヨーガは名声と達成をもたらします。

達成のハウス、11室を支配する火星は高揚し、偉大な達成を果たすことを約束しています。

減衰するラグナ・ロードの水星は、5室を支配して高揚する金星と10室でコンジャンクトしています。

これは、完璧な ニーチェ・バンガ・ラージャ・ヨーガ です。

1室と5室の支配星同士のコンビネーションは研究・教育の分野における成功と達成をもたらします。

10室には、方角の強さ を得ている太陽、5室を支配して高揚する金星、9室を支配する土星、ラグナロードの水星が在住し、これ以上ないくらいに10室を強めています。

∮ナヴァーンシャ(D9)

ナヴァーンシャでは、10室を支配する火星と9室を支配する金星がラグナでコンジャンクトしています。

11室を支配する木星は10室に在住しています。

ラグナ・ロードの土星は9室で高揚し、5室を支配する水星とケートゥとコンジャンクトしています。

ラーシ・チャート(D1)と同様のコンビネーションがナヴァーンシャ(D9)においても再現されています。

5室を支配する水星と12室を支配する土星が9室でケートゥとコンジャンクトしています。

鋭い直感とずば抜けて高い知性を表しています。

∮物理学のコンビネーション

ラーシ・チャート(D1)では、5室を支配する金星が、太陽、土星、水星と10室でコンジャンクトしています。

ナヴァーンシャ(D9)では、5室を支配する水星が、高揚する土星とコンジャンクトし、太陽にアスペクトしています。

土星は、太陽そして5室を支配する水星と絡んでいます。

∮メジャーな出来事

  1. 1903年1月6日、金星/火星/水星期に結婚しました。金星と火星はナヴァーンシャ(D9)のラグナ(1室)に在住しています。
  2. 1904年5月14日、長男のハンス・アルバート・アインシュタインが誕生しました。金星/ラーフ/土星期でいた。金星は5室を支配しています。ラーフは11室を支配して高揚する火星と絡んでいます。土星は9室を支配しています。
  3. 1910年7月28日、次男のエドゥアルト・アインシュタインが誕生しました。金星/土星/金星期でした。金星は5室を支配し、土星は9室を支配しています。
  4. 1936年、火星/ケートゥ期、妻が亡くなりました。火星もケートゥも2室と8室の軸に在住しています。
  5. 1900年、友人のミカエル・ベッソの紹介でアーンスト・マッハに会いました。そして翌年の金星/太陽期、アインシュタインは権威ある学術誌『アナーレン・デア・フィジーク(Annalen der Physik)』にストローの吸引力に関する論文を投稿し、掲載されました。スイス工科大学を卒業しました。金星は5室を支配し、太陽は3室を支配しています。どちらも10室に在住しています。
  6. 1905年、金星/ラーフ期、アインシュタインの論文が『アナーレン・デア・フィジーク』に四度も掲載されました。これらの論文はいまではたいへんな偉業として評価されています。実験物理学教授アルフレッド・クレイナーの指導の下、チューリッヒ大学で博士号を取得しました。金星は5室を支配しています。ラーフは、11室を支配して高揚する火星と、研究の8室でコンジャンクトしています。
  7. 1909年、金星/土星期、アインシュタインはマックス・プランクの量子理論から光子理論を導き出し、光には波と物質の両方の性質があることを証明しました。金星は5室を支配し、土星は9室を支配しています。
  8. 1911年、金星/土星期、チューリッヒ大学の助教授に就任。5室と9室が教育に果たす役割に注目。
  9. 1914年、金星/水星期、カイザー・ウィリヘルム物理研究所の所長に就任。金星は5室を支配して10室で高揚し、水星はラグナ・ロードです。ラグナ・ロード、10室の支配星、高揚する惑星のダシャーは、一般に好ましいダシャーです。
  10. 1919年、太陽/土星期、アインシュタインが予言した「太陽の重力場で光が曲げられること(いわゆる、重力レンズ効果)」がケンブリッジ天文台のアーサー・エディントンの観測により確認された(しかし、カルフォルニアの天文台の観測により理論の立証にはまだ不充分とされました)。太陽は3室を支配して10室に在住し、方角の強さ を得ています。突然、脚光を浴びるような人のホロスコープは、①3室の支配星が10室に在住していたりします。また、②3室の支配星が強いと、活躍している分野において想定外の上昇をもたらすことがあります。③そういう3室の支配星が10室に在住していると、奇跡とも形容できるような上昇をもたらすことがあります。そしてこのような上昇は、3室の支配星のマハーダシャー、アンタルダシャー、あるいはプラティアンタルダシャーにおいて訪れます。④3室の支配星がもたらす上昇はあまりにも高いので、奇跡と見まがうほどです。
  11. 1921年、アインシュタインは光量子仮説に基づく光電効果の理論的解明により1921年のノーベル物理学賞を受賞しました。太陽/金星期でした。太陽も金星も10室に在住しています。3室を支配する太陽の役割についてはすでに論じました。金星は10室で高揚しています。
  12. 月のマハーダシャー、アインシュタインは、次男エドゥアルトから憎んでいるというショッキングな告白を受けた。
  13. 1933年、政権に就いたアドルフ・ヒトラーは、真っ先にユダヤ人の排斥に着手しました。アインシュタインはアメリカへの亡命を余儀なくされました。火星/ラーフ期でした。火星もラーフも屈辱の8室に在住しています。
  14. 1955年4月18日、ラーフ/月/木星期、アインシュタインは76歳で亡くなりました。ラーフは8室に在住しています。月は2室を支配し、木星は7室を支配しています。7室と8室の支配星の役割に注目してください。

※著作物から要約・引用するにあたり、わたしはラオ先生との間で契約を交わしております。

ジョーティシュ・サンクチュアリー │ ヴリンダーヴァン
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