出典
著書:『Single Women and Astrology』
著者: Sarla Prasad, Shrirama Mishra, Shalini Dhasmana, Draupadi Rai
指導・監修: K.N.Rao
未婚女性と8室:事例(by ドゥローパディ・ラーイ)
事例1(Case 43)
彼女は美人で教養があります。
自営業に就いていて立派な家の出身です。
信仰心も篤く、気品もあります。
ホロスコープの特徴は以下の通りです。
ラグナから見た7室には5室を支配する土星が在住しています。
土星は減衰し、逆行しています。
月から見た8室には逆行する土星がアスペクトしています。
金星から見た8室にはラーフが在住し、太陽と火星にアスペクトされています。
∮ナヴァーンシャ(D9)
ラグナには月とケートゥが在住しています。
ラグナから見た8室に太陽が在住しています。
太陽は別離の惑星です。
月から見た8室には太陽が在住しています。
金星から見た8室は無傷です。
彼女はいくつかおつきあいをしてきましたが、結婚にいたりませんでした。
∮トリムシャーンシャ(D30)
ラグナには土星がアスペクトしています。
ラグナから見た8室には高揚する惑星(水星)と減衰する惑星(金星)が在住しています。
ラグナから見た8室の支配星には土星がアスペクトしています。
カーラカの金星は減衰しています。
5室を支配する水星は高揚し、6室を支配する月と11室を支配する木星にアスペクトされています。
月から見た8室にはラーフが在住しています。
月は木星とコンジャンクトし、高揚する水星と減衰する金星にアスペクトされています。
金星から見た8室には火星がアスペクトしています。
金星から見た8室の支配星は火星です。
ウパパダ(UP)[乙女座]から見た2室には太陽とケートゥ、ラーフがジェイミニ・アスペクトしています。
ウパパダ(UP)から見た8室には土星が在住しています。
ダーラーカーラカ(DK)の金星から見た8室にはラーフが在住しています。
∮特記
- 8室を支配する金星とラグナは同じ度数です。
- 7室では土星が減衰しています。
- 太陽と木星は同じ度数です。
- ラグナ、金星、木星から見た5室は傷ついています。
事例2(Case 44)
定年退職した女性教員のホロスコープです。
彼女には弟と妹がいます。
中年に達した頃、彼女の父親が亡くなりました。
彼女は弟妹の世話をしなければならず、結婚の機会を逃してしまいました。
人生は苦難と急な変化の連続でした。
女性のホロスコープでは8室はマンガラヤ・バーヴァと呼ばれ、結婚の幸福の指標です。
凶星が8室に在住するとホロスコープを傷つけます。
このホロスコープでは、ウパパダ(UP)、カーラカーンシャ・ラグナ(KL)、ダーラーカーラカ(DK)から見た8室が凶星に傷つけられています。
ラグナから見た8室には太陽と火星が在住しています。
太陽と火星はラグナロードと8室の支配星で、クトウンバの2室にアスペクトしています。
金星から見た8室には土星がアスペクトしています。結婚と日常の人間関係は金星から見ます。
∮ナヴァーンシャ(D9)
ラグナから見た8室には土星がアスペクトしています。
月から見た8室には火星がアスペクトしています。
金星から見た8室には凶星の影響はありません。
金星には火星がアスペクトしています。
∮トリムシャーンシャ(D30)
ラグナから見た8室には凶星は絡んでいません。
ラグナから見た8室の支配星には土星がアスペクトしています。
月から見た8室には減衰する金星が在住し、火星にアスペクトされています。
金星から見た8室にはラーフ=ケートゥ軸があります。
金星から見た8室の支配星は火星で、7室に在住しています。
ウパパダ(UP)には土星がアスペクトし、そこから見た7室には月が在住しています。
ダーラーパダ(DP)はカーラカーンシャ(KL)から見た8室に在住しています。
∮特記
- 太陽とラーフ=ケートゥ軸はほぼ同じ度数です。
- 土星と水星も同じ度数です。
- マンガルドーシャがあります。
- ラグナ、月、金星から見た2室と5室は傷ついています。
- 7室とその支配星には凶星は絡んでいません。
- ラグナ、金星、月から見た7室には凶星の影響はありません。
- 結婚の話も過去にはありましたが、結婚にいたりませんでした。
- D1とD9のラグナから見た9室は傷ついています。
(おわり)
※著作物から要約・引用するにあたり、わたしはラオ先生との間で契約を交わしております。