海外渡航 その6:外国に嫁ぐ

今回の海外渡航のテーマは、外国に嫁ぐです。

戦前の日本では、満州・台湾・朝鮮半島などの旧植民地に嫁ぐ日本人女性が多くいました。
日本人移民が多く住む中南米や北米などへ嫁ぐ女性も少なからずいました。

終戦直後は、在日米軍兵士と結婚し、夫の帰国にともなって外国に移住する日本人女性が多くいました。
そして現代、日本を訪れる外国人観光客や留学生の増加にともなって、外国人と国内で知り合い、国内あるいは国外で結婚し、そして外国に移住するケースが増えているそうです。

インドの場合、たとえばアメリカに留学し、そのまま現地で就職し、そしてアメリカに根を下ろす覚悟でいるインド人の若者でさえ、結婚相手はインド人女性でなければならないと考える場合が少なくありません。

毎年、そういう男性が大量に花嫁候補を探しに外国からインドに数週間だけ帰国して、見合いを複数あわただしくこなし、もし意中の人が見つかれば、早々に結婚の日取りを決めて、あるいは結婚式を挙げて戻っていきます。

そしてわたしは、そういう男性がラオ先生のもとを訪れて、結婚のムフールタ(日取り)を決めてほしいと懇願している場面に遭遇したことがあります。

インドを離れるまであと一週間もないので、ムフールタの選定はふつうなら困難を極めます。

しかしラオ先生は独自の方法でささっと決めていました。

パソコンに向かってムフールタの選定作業に集中するラオ先生を、期待と不安でいっぱいの思いで見つめていたその男性の表情をわたしはいまでも憶えています。

出典

記事:”Planets Take Tem Across the Sea -IV” Journal of Astrology, January-March 2002, pp33-36.
著者:K.N.Rao & Minakshi Raut

事例

1987年、このイギリス人女性は、ニュース映像用の素材を収集しにインドを訪れていました。
5分から20分程度の長さのニュース映像を制作し、BBCやインドのテレビ局に納品するといっていました。

占星術にも惹かれていた彼女は、自然の成り行きでわたしたちを尋ねてきました。
ちょうど行われていた半年に一度の学内の研究報告会にも彼女は参加しました。

研究発表の梗概集を編集しているとき、彼女はわたしたちのミスに気づいて指摘するほどの記憶力の持ち主でした。

私たちを訪問する他のイギリス人と違い、彼女の英語にはコックニー訛りはなく、正統なクイーンズ・イングリシュでした。

インドについて彼女はこういいました。

「これほどのカオスの中にありながら、これほど内面が平和な人たちは見たことがありません」

そして、彼女の母国イギリスと比較しはじめました。

「イギリスはなんでも機械的で、プライベートで人と会ってもインドほど人間関係に温みがありません。」

彼女のダシャーはラーフ/火星期でした。
インドを訪れ、外国人と恋に落ちたのはこのためでした。
外国人とは、彼女の場合、インド人の男性のことです。

ラーフ12室に在住し、火星7室にアスペクトしています。

1987年のクリスマス、彼女はあのひどいイギリスに帰国しなければいけませんでした。
イギリスでの生活は、母親に会うのにもアポが必要で、贅沢品だらけの偽善社会に埋没し、そして年末は街中に酔っ払いが溢れかえります。

彼女の問いかけは自然に、「インド人の恋人と結婚するのでしょうか?」でした。
「もうすこし待ちなさい」と、わたしは答えました。

土星ラグナをトランジットしています。
まもなく射手座に入り、やがて逆行します。
それは1989年です。

木星も、まもなく牡牛座をトランジットします。
それも1989年です。

そして木星/木星期になります。
7室を支配する金星は、5室を支配する木星とアスペクトしあい、結婚の成就をもたらすでしょう。

「外国人の夫?」
「そう」

7室の支配星は、12室も支配しています。
月から見ても、7室の支配星は12室に在住しています。

「結婚は木星期になるでしょう」

木星7室を支配する金星にアスペクトし、ナヴァーンシャ(D9)で7室を支配しています。

彼女は1989年2月にインドに戻ってきました。
そしてもう一度同じ質問を繰り返しました。

「あなたは6月になる前にもう一度(インドに)戻ってきて、そして結婚するだろう」

これがわたしのプレディクションでした。

そして彼女は1989年5月、インドで結婚式を挙げました。
そのとき、母親と兄弟も式に参列したそうです。

(つづく)

※著作物から要約・引用するにあたり、わたしはラオ先生との間で契約を交わしております。

ジョーティシュ・サンクチュアリー │ ヴリンダーヴァン
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