出典
記事:”The third lord/third house” Journal of Astrology, January-March 2003, pp9-26.
著者:K.N.Rao
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事例2 アミターバ・バッチャン
「わたしは俳優業に満足しているが、 いまでも明日の撮影はうまくいくのだろうかとビクビクしている。
しかしビクビクしなくなったときは、 わたしの俳優としての成長が止まるときだ。」
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アミターバ・バッチャンは、
映画俳優になったのは自然のなり行きで、
最初から俳優になりたかったのではなく、
舞台で演じることも含めて趣味が高じた結果だ、
と語っています。
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ホロスコープでは3室と10室を支配する火星が、
創造性を意味する5室の支配星、
7室を支配する太陽(内なる炎)、
芸術の金星と、
水星が支配する星座でコンジャンクトし、
そこで水星が高揚しています。
アミターバ・バッチャンは
インド映画界でいまだかつてなかったほどの光を放ち輝いています。
かれに群がるファンの熱狂は、
世界広しといえども
いまだかつて見たことがありません。
アミターバ・バッチャンのホロスコープでは、
二つの惑星が高揚しています。
木星と水星です。
木星はヴァルゴッタマで
ガジャケーサリヨーガを形成しています。
しかし
不朽の名を残し世代を超えてその作品が愛され読み継がれるのは、
詩人であるかれの父親の方です。
アミターバ・バッチャンではありません。
たしかに
アミターバ・バッチャンは俳優として名をとどめるでしょう。
いま現在、若者のアイドルとしてもてはやされています。
そして、
かれの人気は、詩人として父親や他の文学者・芸術家の真価を
凌駕しているかのように見えます。
それゆえに、
3室の支配星の役割は、
現代においてとくに重要なのです。
10室の支配星と3室の支配星、
及びそれらのハウスに絡む惑星がどれだけあるかに注目してください。
①3室の支配星は10室も支配し、多くの惑星と絡んでいる。
②月は、もうひとつの芸術の惑星・金星の星座に在住し、3室のアスペクトしている。
③さらに、高揚してヴァルゴッタマの木星と土星が10室にアスペクトしている。
(つづく)
※著作物から要約・引用するにあたり、わたしはラオ先生との間で契約を交わしております。