今回から教育を扱いましょう。
子を持つ親にとって最大の関心事のひとつが、子供の将来です。
そしてその将来を決定する最大の要素が進路(教育)です。
出展
雑誌:“Education and Astrology,” Journal of Astrology, July-September 2003, pp.67-68
著者:K.N.Rao
前置き
- いつもパーラシャラのプリンシプルに立ちかえってください。たとえ手元にテキストがすべてそろわなくても、そして内容を完璧に理解できなくても、です。
- 現代の解釈本(とくに英書)に書かれたアプローチは、さっさと忘れてください。そういう書籍の著者は、ヴィムショッタリー・ダシャーがすべてで、ジョーティシュにはそれしかないと考えています。パーラーシャラ自身が書いています。「他のダシャーと併用しろ」と。
- したがって複数のダシャーと複数の分割図を使ってください。それが、伝統的な占星術家が用いている方法です。
- 伝統的な占星術家は、複数のダシャーを使い、
- 必ずシャドヴァルガ・システム*を使い、
- 多くの場合、サプタヴァルガ・システム*を使い、
- 重要な場合はダシャヴァルガ・システム*を使い、
- そして最も重要な場合はショダシャヴァルガ・システム*を使います。
- 古典にはそれらの使用法のヒントが書かれてありますが、それを深く理解して予言能力を向上させるためには行間を読み解いていく必要があります。
- 古典に書かれたヒントは、整然としていて、一貫していて、コンパクトで、大変役に立つ法則群です。十分な知識を持たないプログラマーが組んだ占星術ソフトにはけっして再現できるしろものではありません。
(つづく)
*シャドヴァルガ・システム:6つの分割図を使用するスキーム。それらはラーシ(D1)、ホーラー(D2)、ドレッカナー(D3)、ナヴァーンシャ(D9)、ドゥワダシャーンシャ(D12)、トリムシャーンシャ(D30)です。
*サプタヴァルガ・システム:7つの分割図を使用するスキーム。シャドヴァルガ・システムにサプターンシャ(D7)を追加します。
*ダシャヴァルガ・システム:10の分割図を使用するスキーム。サプタヴァルガ・システムにシャスティアームシャ(D60)、ダシャームシャ(D10)、ショダシャーンシャ(D16)の3つを追加します。
*ショダシャヴァルガ・システム:16の分割図すべてを使うスキームです。チャトルターンシャ(D4)、ヴィムシャーンシャ(D20)ほか残りすべての分割図を追加します。(清水)
※著作物から要約・引用するにあたり、わたしはラオ先生との間で契約を交わしております。