コンピュータ工学は、電子工学(情報工学)とコンピュータ・サイエンスの両方の領域にまたがっています。
わかりやすくいえば、コンピュータのハードウエアとソフトウエアを扱う分野です。
コンピュータ工学に依拠するいわゆるIT(インフォメーション・テクノロジー)は、あらゆる物と人とことを結びつける役割を果たしています。
いまやコンピュータとそのネットワークは、社会インフラの基幹をなしています。
教育の分野においても、コンピュータが使われない分野はないといっていいほどですね。
コンピュータ工学において主要な役割を果たすパラメータは、以下の通りです。
太陽:電子、光、電気
土星:工学
水星:通信、データ処理、情報処理
ケートゥ:コンピュータ言語、プログラミング言語
さらに、火と風の星座も重要です。
今回は分量が多いので、二回に分けて掲載します。
出典
書籍:『Planets and Education』(2008)
著者:Naval Singh
事例
電子工学とコンピュータサイエンスを修めた男性のホロスコープです。
かれの略歴は以下の通りです。
学部:電子工学
修士:コンピュータ・サイエンス
博士:ロボット工学
出生データです。
DOB: 1964年01月02日
TOB: 15:52
POB: Bareilly
ラーシ(D1)
∮ラージャヨーガ:
ラグナ・ロードの金星と、9室と10室を支配する土星は、9室でコンジャンクトしています。
これはパーラーシャラ・システムにおける重要なラージャヨーガです。
このコンビネーションがあると、組織を運営し、高い地位に就く可能性があります。
自助努力と勇気の3室を支配する月は、自室の蟹座に在住し、強力です。
野心と達成の11室を支配する木星も、11室の自室にあって成功をもたらします。
教育の5室を支配する水星は、二つのケーンドラの支配星、太陽(4室)および火星(7室)と8室でコンジャンクトしています。
これも、ラージャヨーガのコンビネーションです。
5室を支配する水星が絡んでいるので、高等教育と研究を表します。
∮電子工学とコンピュータ・サイエンス:
5室を支配する水星は、太陽、火星、ケートゥと8室、火の星座でコンジャンクトしています。
5室には、木星がアスペクトしています。
木星は、水星が支配するナクシャトラに在住し、火星と土星にアスペクトされています。
つまり、木星は、水星、火星、土星の影響を5室にもたらしているといえます。
水星から見た5室は牡羊座です。
その支配星・火星は、太陽、水星、ケートゥと、火の星座でコンジャンクトしています。
以上をまとめると
ラグナから見ても水星から見ても、太陽、火星、水星、ケートゥ、火の星座の影響が、教育において卓越しています。
くわえて
5室と10室の関連も読み取ることができます。
5室を支配する水星は、金星が支配するナクシャトラに在住しています。
金星は、10室を支配する土星とコンジャンクトしています。
土星は、火星が支配するナクシャトラに在住し、
火星は、5室を支配する水星とコンジャンクトしています。
このように
電子工学およびコンピュータサイエンスを専攻するコンビネーションがそろっています。
ナヴァーンシャ(D9)
5室を支配する土星は、太陽およびケートゥと、水星が支配する1室でコンジャンクトしています。
土星は、10室、そして9室を支配する金星にアスペクトしています。
水星から見た5室も、土星が支配します。
このように
ナヴァーンシャにおいても、同様のコンビネーションができています。
ダシャーの分析は次の記事で紹介します。
(続く)