出典
記事:”The third lord/third house” Journal of Astrology, January-March 2003, pp9-26.
著者:K.N.Rao
事例1
ホロスコープの子供の父親は優秀な写真家でジャーナリストです。
外国の新聞にフォトエッセイを投稿しています。
月と金星の二つの吉星が高揚しています。
火星は定座です。
3室と10室を支配する火星期が、1991年9月21日に始まりました。
少年の父親は2001年に何度か鑑定にわたしを訪れました。
息子が学業を終える前にジャーナリズムの道を歩ませるべきかどうかという質問でした。
わたしの回答は、学業を中断せずに続けるべきだし、時々、記事も書くべきだというものでした。
少年は新聞を毎日読む癖があります。
しかも難しい記事も、そして社説も、しかも海外紙も含めて複数の紙面を隅から隅まで読みます。
少年は、ネットニュースを最大限活用し、興味のある分野の情報を毎日フォローし、情報収集をしています。
2002年2月から積極的に記事を書き始めました。
西アジアのインターネットニュースから投稿を依頼されるまでになりました。
父親はそのオファーを受け入れ、記事を書くように息子を励ました。
少年は記事を書き、すでにいくつかが採用され、高く評価されたものもありました。
火星/土星期でした。
火星は3室と10室を支配し、土星は外国を表す12室を支配して10室に在住しています。
少年は学校を卒業し、ジャーナリズムの道に進み、並以上のクオリティーの記事を書いていました。
11室の支配星が12室に在住しています。
12室を支配する土星は10室に在住しています。
若くして外国語の英語で、外国のネットニュースに投稿する機会がもたらされました。
マハーダシャーが月期のとき、多くの新聞を読み、
そして、自身の記事と写真を海外紙に投稿する父親と接するなかで、
ジャーナリストとしてのキャリアを歩むための準備を始めました。
その後、10室を支配する惑星のダシャーがめぐり、ジャーナリストとして開花しました。
水瓶座ラグナは、獅子座ラグナと同様に、3室の支配星は10室も支配します。
このようなダシャーのとき、キャリヤ形成に努力し、成功するパターンをわたしは多く見てきました。
3室を見るとき、
趣味や課外授業にどれだけ真剣なのか、
それはアカデミックな探求となるほど真剣なのか、
あるいは、将来的にキャリアの一部となるほど真剣なのか
という視点は役立つでしょう。
学生時代、真剣に取り組んでいた部活動が
後に職業となることがあります。
ときには、それで大成することもあります。
3室の支配星に絡む惑星、そして3室の支配星が在住する星座の性質から
今日のセレブを取り巻く環境を理解する手がかりが得られるかも知れません。
(つづく)
※著作物から要約・引用するにあたり、わたしはラオ先生との間で契約を交わしております。