45歳以上の独身女性 その2:シュリーラマー・ミシュラの見解

出典

著書:『Single Women and Astrology
著者: Sarla Prasad, Shrirama Mishra, Shalini Dhasmana, Draupadi Rai
指導・監修: K.N.Rao

Drシュリーラマー・ミシュラの見解

昨今のグローバル化にともなうライフ・スタイルの変化は、世界中で社会・文化に急激な変貌をもたらしています。

男女同権の思想が社会に浸透し、人々を分断してきた階層(カースト)の壁が徐々に取りのぞかれていく中で、わたしたちは社会的な充足を満たしながらも他者に依存することなく平穏無事に暮らしていけるようになりました。

そのような趨勢に後押しされるかたちで、わたしたちはライフ・スタイルを自由に選べるようになりました。

そのような自由は、経済的、社会的、文化的、情緒的なプレッシャーから、つい最近まで望むべくもありませんでした。

その結果は、「独身女性」の大量出現です。

独身女性」とは、意図するしないにかかわらず、配偶者と子供のいない人生を送ることになった女性を指します。

独身女性」は、同世代の女性たちからある種尊敬の眼差しで見られています。

本書では、「独身女性」のホロスコープから、なぜ彼女らがその身分を選択するにいたったのかを探ります。

(過去においてインドでは、子持ちの未亡人は「独身女性」として差別的な扱いを受けていました。)

独身女性」をもたらすパラメータと「晩婚女性」をもたらすパラメータはかなりの部分で共通しています。

ここではむしろ共通しない(ダブらない)部分について注意深く掘り出し分析していきます。

生涯独身をもたらす要因

  1. もし金星、太陽、月の3つのうちいずれかに土星がコンジャンクトかアスペクトで絡んでいるか、あるいはこれら3つのいずれか(特に月)が土星のナクシャトラに在住するなら、生涯独身をもたらす可能性があります。
  2. 太陽、月、5室の支配星土星とコンジャンクトしているか、土星にアスペクトされている場合。
  3. もし7室にどの惑星も在住せず、さらに女性の場合はに、男性の場合は太陽に、土星蠍座からアスペクトしているなら、結婚の可能性はありません。
  4. ラグナ、7室の支配星、金星不毛の星座(双子座、獅子座、乙女座)に在住する。※射手座を不毛の星座に含める人もいる。
  5. 凶星が6室、7室、8室に在住するか、あるいは7室の両側に凶星が在住する(パーパカルタリヨーガ)のは、結婚にとって好ましくない。
  6. 土星7室に在住し、さらに凶星と(コンジャンクトやアスペクトで)絡んでいる。
  7. 金星がオポジションにあり、吉星が絡んでいない。
  8. 金星がコンジャンクトし、火星土星にアスペクトされ、7室に吉星がアスペクトしないか、あるいは凶星ラグナ、7室、12室に在住している。
  9. 7室の支配星12室に在住し、吉星にアスペクトされず、土星、太陽、ラーフと絡んでいる。
  10. ラグナ・ロードナヴァーンシャ・ロードラグナに在住し、金星が傷ついているのは、ムニ・ヨーガと呼ばれる。社会奉仕活動に向い、生涯独身で通す。
  11. 女性のホロスコープで、凶星が7室に在住し、9室に惑星が在住しているのはサンヤーシ・ヨーガです。
  12. ウパパダ(12室のパダ)から見た2室7室が傷ついていると、結婚する可能性は低い。
  13. ナヴァーンシャ8室が傷ついていると、結婚するのに障害が生じる。
  14. 逆行する水星は結婚の障害となる。
  15. ほとんどの場合、ダーラー・カーラカ(DK)が傷ついていると、結婚できない。

事例1(Case17)

デリー大学のリーダー(教職の一つ)のホロスコープです。
彼女はウッタラプラデーシュ州の小さな村出身です。

7室には惑星が在住していません。
しかし7室には、火星、逆行する水星、金星、そして高揚する木星がアスペクトしています。

7室を支配する木星は11室に在住し、逆行する土星にアスペクトされています。

8室には惑星が在住せず、太陽にアスペクトされています。
8室を支配する火星はラグナで、逆行する水星、そして金星とコンジャンクトしています。
火星はムリチュバーグにあり、ウパパダ(UP)にアスペクトしています。

カーラカの金星は火星と逆行する水星にはさまれ、さらにラオ府と太陽にも挟まれています。

ダーラー・カーラカ・ナヴァーンシャ(DKN、木星)はナヴァーンシャ(D9)でラーフ=ケートゥ軸にあります。

ダーラーパダ(DP)から見た7室では土星が逆行しています。

∮ナヴァーンシャ(D9)

7室は火星が在住して傷ついています。
7室を支配する水星はニルビージャ(不毛)の星座で逆行する土星とコンジャンクトしています。

金星は6室でラーフと火星に挟まれています。

月は、ラーフ=ケートゥ軸にあります。

8室には太陽が在住し、8室の支配星は6室の不毛の星座に在住しています。

∮トリムシャーンシャ(D30)

7室には土星と逆行する水星が在住しています。
7室を支配する木星には火星と金星がアスペクトしています。

8室では太陽が高揚しています。

∮結論
  1. ダーラーカーラカ(DK)は傷ついている。
  2. 金星はD1とD9の両方でパーパカルタリで傷ついている。
  3. キャリア優先で婚期を逃した。
  4. ラグナは7室より強い。7室には不安定要因が濃く、結婚よりも地位獲得を指向する結果となった。
  5. 火星は4室と7室にアスペクトし、大学という象牙の塔や教員組合における地位をもたらしたが、結婚はもたらさなかった。
  6. 14歳までラーフ期で、それから30歳まで7室を支配する木星期だったが、高揚する木星には逆行する土星がアスペクトしており、木星に7室の支配星としての役割を果たさせなかった。

 

事例2(Case21)

このホロスコープは大学のリーダーのものです。

5つの惑星がケーンドラに在住しています。
ホロスコープがたいへん強いことを表しています。

7室では木星が逆行し、土星にアスペクトされています。
7室を支配する土星はラグナに在住し、逆行する木星にアスペクトされています。
この土星と木星のコンビネーションは、結婚の傾向が欠落していることを表しています。

月から見た7室を支配する金星はギャーティカーラカ(GK)の水星とコンジャンクトし、減衰する月と土星にアスペクトされています。
金星から見た7室も同上です。

ラグナ、月、金星から見たすべての7室は傷ついています。

∮ナヴァーンシャ(D9)

7室には高揚する土星が在住し、火星と木星にアスペクトされています。

これは、未婚をもたらしています。

∮トリムシャーンシャ(D30)

7室には惑星は在住していません。
7室を支配する金星は6室で減衰し、ラーフ=ケートゥ軸にあり、火星にアスペクトされています。

∮結論
  1. ウパパダ(UP)はラーフ=ケートゥ軸と重なり、火星と太陽にジェイミニ・アスペクトされている。
  2. ダーラーカーラカナヴァーンシャ(DKN)は土星とコンジャンクトしています(D1で)。
  3. 水星は、金星と月のオポジションと絡み、さらに土星にアスペクトされています。17歳から34歳までの水星期の17年間、彼女は未婚で通しました。

最終的な結論(知見)

たくさんのホロスコープを分析した結果、以下のような知見を得るにいたりました。
すでに書いた要因の他に、主要な要因となり得るものを以下にまとめました。

  1. ほとんどのホロスコープにおいてダーラーカーラカ(DK)が傷ついている。
  2. 7室およびその支配星、8室およびその支配星、そして金星か月に、木星と土星が絡んでいると結婚をする傾向が弱くなる。
  3. 7室の支配星が6室に在住し、吉星と絡んでいない。とくにこのコンビネーションがナヴァーンシャにある場合、結婚する傾向が弱くなる。
  4. 同様のことが、もし7室およびその支配星、あるいは8室およびその支配星が逆行する惑星と絡んでいる場合についてもいえる。
  5. ギャーティカーラカ(GK)が7室か8室に在住していると、結婚へのハードルが高くなる。
  6. ラグナが7室より強い場合(1H > 7H)、自分に意識が集中して結婚へのあこがれが少なくなる。新しい環境に適用する意欲に欠けるきらいがある。
  7. 現代では、10室およびその支配星が7室およびその支配星より強いと、意識は結婚よりもキャリアに向かう傾向が強くなる。その結果、独身で過ごす時間が長くなり、結婚が遅れる。

 

※著作物から要約・引用するにあたり、わたしはラオ先生との間で契約を交わしております。

ジョーティシュ・サンクチュアリー │ ヴリンダーヴァン
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