出典
記事:”The third lord/third house” Journal of Astrology, January-March 2003, pp9-26.
著者:K.N.Rao

事例6 アクバル帝
気高く寛容な賢帝として知られるアクバル大帝。
『アクバルナーマ』には、宮廷占星術師ジョーティク・ラーイーによるアクバル帝に関する予言が書かれている。

アクバル帝のホロスコープを見ましょう。

ダシャー

- 3室を支配する金星は減衰し、木星とコンジャンクトしています。
- チムール、アウランゼーブ、ヒトラーのホロスコープを赤く染めた火星は、アクバルの場合、木星の星座に在住し高揚する土星にアスペクトされています。
- 3室では太陽が減衰し、土星が高揚し、水星とコンジャンクトしています。
- 火星は吉星の星座に在住し、3室の支配星は木星とコンジャンクトして減衰しています。チムール、アウランゼーブ、ヒトラーの火星、土星、3室の支配星が10室に影響を及ぼしているのと対照的です。
- アクバルはインドでは大帝という称号を持って呼ばれ、「宗教的な寛容の父」として高く評価されています。
- アクバルは古典を尊重し、宮廷占星術師としてジョーティクラーイーとニーラカンタ(『タージク・ニーラカンタ』の著者)を重用していました。
(つづく)
※著作物から要約・引用するにあたり、わたしはラオ先生との間で契約を交わしております。