結婚と子供は難解なテーマ!?
「結婚と子供を占わせると右に出る者がいない」
そうラオ先生が形容するかれの母親のサラスヴァーティーデーヴィーに、ラオ先生はかつて結婚と子供の見方を教えてほしいと懇願したことがあります。
「独身のおまえがそれを知ってどうする!?」
ラオ先生の懇願は即座に却下されました。
結局、ラオ先生が結婚と子供について研究をするようになったのは、40代にはいって職場の同僚たちの子供が結婚適齢期をむかえるようになってからでした。
同僚たちから子供の結婚と出産に関する質問が多くなってきて、その需要に答える必要が生じました。
しかしこのテーマは思いのほか難解でした。
振り返ってラオ先生は、こう述懐します。
「母の判断は正しかった。もしわたしが結婚と子供の問題に深入りしていたら、それだけで一生を費やすことになり、マンデーン占星術やその他の分野に手を広げることができなかった」
以上、わたしがラオ先生のリサーチのクラスでラオ先生から聞いた話でした。
そう、結婚と子供の問題を安易に考えてしまわないように、みなさんのマインド・セットを一度リセットしてもらう必要があります。
このテーマひとつだけとっても「一回で理解できる…」ものでもなければ、「一日で理解できる…」ものでもありません。
インド占星術を習得するのに270年、あるいは7回生まれ変わらなければいけないといわれるくらいですから…ね。
さて、これまでのブログで晩婚女性と生涯独身女性のホロスコープに見られる占星術の特徴と事例を10回にわたって紹介してきました。
結論から言えば、結婚を遅らせる要因は、7室、8室、12室、そして金星の傷です。
しかし細かく見ていけば、もちろんもっともっとあります。
そして繰り返しますが、このテーマは広範で深淵で難解です。
これまで10回のブログで紹介してきた内容は、あくまでもスタート地点でしかありません。
また、著者たちの私的な見解(observation)を中心としたものであり、より多くのホロスコープによって統計的に検証・実証されるべき仮説です。
そのことを念頭に置きながら、もういちど振り返ってみましょう。
晩婚女性
45歳以上の独身女性(生涯独身女性)
⑥45歳以上の独身女性 その2:シュリーラマー・ミシュラの見解
⑦45歳以上の独身女性 その3:シャーリニー・ダスマーナーの見解
⑧45歳以上の独身女性 その4:ドゥローパディ・ラーイの見解
⑨45歳以上の独身女性 その5:未婚女性と8室(パラメータ)
次回から結婚のタイミングに関するパラメータを紹介しましょう。
※著作物から要約・引用するにあたり、わたしはラオ先生との間で契約を交わしております。